車検?・・・の巻。
数日前にワシントン州のLICENSINGのオフィスからお手紙が来て、車検(排ガス検査)およびナンバーに貼る有効期限シールをもらいに来いとのことだった。
ワシントン州では、2年に一度排ガス検査を受けることが義務づけられているようだ。 朝9時に受け付け開始なので、9時すぎにまず排ガスの検査をするところへ行った。 場所は運転免許センターの隣の建物。 駐車場の様な券をとって・・・ まるで修理工場か国境のゲートの様なレーンへ入っていく。 検査代50ドル支払い。 前へ進んで、別のおじさんが車の周りをぐるっと見た後、運転席に座り、ハンドルの下のなんか差し込み口にプラグのようなものをさして、少し何かの点検をしていた。 全部でほんの2,3分。 おじさんが「OK!」といいながら、なんか書類をくれた。 次はその書類を持って、お隣の運転免許センターへ。 ここでは、受付のおばさんに、さっきの用紙を渡して、現金で$47.75を払う。 すると、すぐその場でナンバープレートに貼る有効期限シールをくれる。 以上で、終わりだ。 この一連の流れすべてでも30分もかかっていない。 日本で車検というと、すごいお金もかかるしディーラーに預けたりと結構なイベントだ。 その分安心ではあるが。 それに対してこちらのそれは、お金さえ払えばオッケーだ。 それも全部で$97.75だけ。 点検もあれはなんだったんだろうと言うほど、あっけないものだった。 「え、もういいの?」 という感じで楽ちんだが、これで$50かあ・・・という気もする。 ボンネットを開けたわけでもないし、排ガスを採取したわけでもないし・・・。 一体何を見ていたのだろう。 ふむふむ・・・。 あとは、車の整備と安全は個人任せなのだろう。 さすがアメリカだ。 ここからは回顧録になりますが、 そういえば2年前、こちらでワシントン州の運転免許を取るときも簡単だったなあ。 金額は確か、たったの$24だったような。 手続きと取得は。 こちらは日本の様な自動車学校的なものは無く、各自その州の道路交通法を勉強し、実地も各自練習し、本番に臨む。 私も教本を見て数日間、交通ルールのいろいろな数値を丸暗記した。 たとえば路肩から何インチ以内に駐車しなくてはならない、とか、消火栓から何フィート以内は駐車してはいけないとか、たくさん。 これが結構、こんがらがって厳しかった。しかも、もうすっかり忘れた。 でも勉強してすぐに試験を受けたので、とりあえずぎりぎり一回で受かった。 ふー! 助かったことに試験はコンピュータでやる形式で、言語を日本語に出来たので楽だった。 その数日後、今度は試験官が隣に乗っての路上試験。 これも前回受けた同じ会社の奥さんに練習につきあってもらい、 事前に実際に試験をする住宅地の道路で、ポイントを教えてもらって練習したので これも一回で受かった。 よかったー! 何よりこんな緊張することを何度もやるなんてしんどい。 でも今思えば、すべての流れは簡単だったが、 当時は来たばかりで、交通ルールも日本とは違うし、運転席も反対だし、車線も反対だし 試験官の指示する英語もよくわからなくて、それだけでもハンデだった。 とても、いっぱいいっぱいで、汗だくだった記憶がある。 もう少し期間をおいて慣れてから運転免許を取得してもよかったのだが 当時車を購入するのに保険とかで運転免許証が必要だったので、来てすぐに取得したのだ。 そういえば車を購入するときも、大変だったなあ。 もう、ディーラーの強引でしつこい事ったら、思い出したくもない。 中古車屋さんの敷地に入ったとたん、セールスマンが「はーい!」 と、やってきて 車種は何を探しているんだ、金額はいくら出せるんだ、と聞いてきて 彼のデータにある一台だけをどこからか持ってきて、金額を提示し、「どうだ?」と。 どうだって言われても・・・。 他の選択肢は無いのか聞くと、これのどこが悪いんだと、意地でもそれを売ろうとする。 車の相場がわからない私たちは、ぶらっといろいろ見て回って比較して決めようと思っていたのだが、そこに並んでいるどの車にも値段が貼っていないので、係員に聞くしかない。 しかし、そうするとひたすらセールス攻撃に遭うのだ。 で、いやになったので帰ろうとすると、 「ちょっと待て、今ボスを呼んでくるから会っていってくれ」と。 数分待ってボスらしき人が来て、握手して、ひとしきり話した後、今度はファイナンス担当者がやってくる。 いや、私たちはまだ買うって言ってないし・・・といっても、じゃあいくらだったら買うんだ?と 私たちを逃がしてくれない。で、次々といろいろな人がやってきて同じような交渉になり、いいかげん泣きそうになってくるのだ。 しかもそこ一軒で軽く半日とられる。 ・・・そんな地獄のような、ディーラーに何件となく遭遇した。気に入った車を買うために。 結局何週間かすぎ、何軒か回った後、今度こそ気を強く持つぞと決心して行った、家からちょっと遠いところのJEEPのディーラー。 そこはなんとも気が抜けるほどに接客が強引ではなく、しかもいろいろな選択肢をくれ 値切る私たちに、いやな雰囲気にもさせずフェアな話し合いをしてくれた。 あー、こんなディーラーもあるんだあ。と感動した私たちは、どの車にしろここで買おうと決めたのだ。 それが今愛用の2003年の"JEEP LIBERTY Limited” だ。 気に入ってはいるが中古車ということもあって、しょっちゅう修理にだすはめになり、こやつもちょっといろいろ問題はある。 しかし、またあのセールス地獄を繰り返すエネルギーは無いので だまし、だまし、大切に乗っている。 ほんとに、思えばこの2年間、いろいろなことがあったのだ。 それでも時が過ぎるというのはすごいもので、 こんな私でも、なんだかんだ、この社会に慣れてきたというのが、自分で驚きだ。 これから海外に住む皆さん!大丈夫ですよ! 何とかなります。 ・・・? たぶん。
by yumi_nyago
| 2008-10-12 10:25
| アメリカ生活のいろいろ
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